「それでもボクはやってない」という映画を見たことはありますか?痴漢冤罪をテーマにした作品です。色々と考えさせられるので観ていないという方は是非観てみる事をオススメします。

 

という事で今回は痴漢冤罪についてです。

痴漢は許されない犯罪ですが、同時に「痴漢冤罪」もあってはならない事です。冤罪の被害に遭うのはほぼ男性ですが、その男性は職も時間もお金も家族も失う事になるからです。「冤罪」という事は「やっていない」という事。絶対に絶対に絶対にあってはならないことです、絶対に!

 

ですが、もし自分が「痴漢冤罪」の被害者となった場合、当然「被害者女性」に損害賠償請求は出来ますよね?またそれ以外にも補償はしてもらえますよね?そうじゃなければ許せないと思うのは僕だけではないはず…!!

痴漢冤罪で損害賠償請求を女性に出来る?補償はもちろんあるよね?

痴漢冤罪で女性に損害賠償請求は出来るか?

「痴漢冤罪」…

恐ろしい言葉ですが、男性なら誰でも身に覚えのない行為の犯人とされてしまう可能性はあります。

(ちなみに痴漢以外で言えば、女性でもいつ刑事事件の被疑者になるかはわかりません。窃盗、詐欺、横領…女性が冤罪で苦しんでいる件も沢山あります。ですので、男性だけではなく女性も一緒に考えていただきたい問題です。)

 

「痴漢をした」と訴えられて、刑事裁判となり、無罪判決となった場合は「痴漢冤罪」となるわけですが、その場合「被害者」の女性に損害賠償請求は出来るのでしょうか?

素朴な疑問だと思います。

 

というか、「被害者女性」からだけではなく、警察も起訴して自分を有罪にする為に動いた検察にも補償をしてもらわないと割に合いませんよね。そのあたりはどうなっているのでしょうか?

痴漢冤罪で女性に損害賠償請求は出来るか?

まず、結論から言うと、自分の無実が証明され「痴漢冤罪」事件で無罪になったとしても、女性に損害賠償請求を行う事は出来ますが、認められる事はほぼ無いでしょう。

 

損害賠償請求というのは民事裁判で行うのですが、民事裁判では女性側に「故意」があった事を証明しないとならないからです。故意というのは「わざと男性を痴漢の犯人に陥れようとした」という事です。

多くの場合、女性は実際に被害にあっていると推察されます。そうなると、「犯人を取り違えただけ」と言う事で、故意ではない。仮に故意であったとしても、それを証明するのは難しい。

よって、痴漢冤罪の場合でも、女性から損害賠償請求を勝ち取るのは非常に難しいのです。

わいせつ事件で起訴され、その後、無罪が確定した道東の中標津町の男性が、被害を届け出た女性がうその供述をしたなどとして賠償を求めた裁判で、釧路地方裁判所は男性の訴えを退けました。
この裁判は、強制わいせつ未遂の罪に問われ5年前に無罪が確定した中標津町の谷内保男さん(50歳)が、被害を届け出た女性がうその供述をしたことで精神的苦痛を受けたなどとして、700万円余りの損害賠償を求めていたものです。
25日の判決で、釧路地方裁判所の中川博文裁判長は、「当時の女性の供述には客観的な証拠と整合しない点があり、信用性に疑いを入れる余地はある」と指摘しました。

その一方で、「民事裁判で、原告は、わいせつ事件が存在しないことを証明しなければいけないが、これまでに証明されたとはいえない」と述べて谷内さんの訴えを退けました。
判決のあと谷内さんは記者会見し、「女性の証言は誰もがおかしいと思うものだったのに、きょうの判決には怒りがこみ上げてくる」と述べ、控訴する方針を明らかにしました。
一方、女性の代理人の弁護士は、「当然の結果だと思う。女性の心情に配慮して控訴はしないでほしい」と話しています。

出典元:NHKニュース

この判例、恐ろしいですね。女性がどんなに不自然な証言で痴漢行為をでっち上げて男性を陥れても、その女性に損害賠償請求をする事を裁判所が否定しているのです。

 

交通事故で間違って人を轢いたら、当然補償をしなければなりません。しかし、痴漢冤罪事件で間違って犯人でない男性を捕まえた場合、補償をしなくていい、という事に怒りと矛盾を感じるのは僕だけではないはず。

僕の個人的な意見ですが、女性が男性を痴漢で訴えて男性が無罪となった場合、その女性は男性に謝罪し、賠償金を支払う制度を作るべきです。男性は人生を潰されかけたんですから、当然でしょう。(ただし、女性の訴えが非常に不自然ででっち上げの可能性が高い場合に限る等の配慮は必要でしょうが…)

 

痴漢冤罪で苦しむのは男性だけではありません。その男性を愛する家族も、友人も、会社も皆苦しむのです。

痴漢は絶対にやっちゃダメ!ですが、痴漢の加害者を間違える事もやっちゃダメ!間違って人の人生を台無しにした人は、女性だからと言って許されませんよ?

 

ここで感情論を展開しても仕方ないので、女性への損害賠償請求についてはここで一旦区切りとします。

痴漢冤罪の被害にあった場合、公的な補償等はあるのか?

しかし、女性に痴漢冤罪で損害賠償請求は通らないとしても、刑事裁判で無罪判決が確定した場合、刑事補償法にもとづき、冤罪被害者には国から金銭的な補償がなされます。

その額は、「抑留・拘禁1日当たり1,000円以上12,500円以下の範囲内で、裁判所が定める額 」です。

最高でも1日1万2500円って、ものすごく安いですね。無いよりはマシと言ったところです。

 

いわれのない罪で陥れられて、1日12500円でごめんなさいってナメてるんでしょうか?明らかにこの制度は現代にそぐわない制度です。昔、日本が豊かではない時代で、平均的な所得が少ない時代だったらこれでもいいのかも知れませんが、今は違う。

冤罪被害者を救う為の制度改善を1日も早く願います。

痴漢冤罪事件例

痴漢冤罪が強く疑われる事件をご紹介します。ちょっとどれも耳を疑う様な内容です。警察も検察も裁判所も態度を改めていただきたい!

兵庫県バス痴漢事件

神戸市の男性がバスの中で痴漢をしたとして逮捕・起訴されていたそうですが、無罪となったバス痴漢事件です。

バスの車内で女性の太ももを触ったとして、兵庫県迷惑防止条例違反罪に問われた同県三田市の会社員男性(21)の判決が20日、神戸地裁であった。長井秀典裁判官は「手や荷物が体に偶然触れたのを、故意に触られたと勘違いした可能性は否定できない」として、無罪(求刑懲役4月)を言い渡した。

出典元:バス車内痴漢で無罪=「勘違いの可能性」―神戸地裁

この男性も無罪が確定すれば、女性から損害賠償を勝ち取るのは難しいかも知れないけど、国から刑事補償は受けられます。ただ、気になるのはこれが一審判決という点なんですよね。

多くの場合、検察は一審判決が無罪だった場合、ほぼ控訴して二審で有罪を目指します。言い方は悪いですが、どんな卑怯な手を使ってでもです。その場合、「犯人とされる人が実際にやったかどうか」は関係無いのです。検察の都合が全てです。

(検事が証拠を捏造してまで、被告人を有罪にしようとした事件ありましたよね。)

二審で逆転有罪となれば、当然補償はありません。今回無罪判決を出した長井秀典裁判官ですが、これまでに多くの無罪判決を出している方です。99.9%が有罪判決となる日本の刑事裁判の有罪率を考えると、この裁判官はかなりの無罪判決を出している方だと思います。(まあ、普通にやればこれくらいの無罪判決はどの裁判官も出して当然と思えますが・・・)

しかし、高裁の裁判官がこの裁判官と同じとは限りません。一審が無罪でも、二審で有罪になる確率はおよそ7割と聞きます。

検察が本当に正義の機関ならば、自分たちの下らない面子よりも、無実の人間を起訴した誤りを認め、謝罪すべきであると考えますが。

西武池袋線小林事件

指が動かない高齢者が、女性の局部に指でいたずらをしたとして、逮捕・起訴、有罪となった事件です。指が動かない人がどうやって痴漢するのでしょうか?

また女性が犯人だと言っている人物の服装と捕まった方の服装が違っています。

そもそもこの冤罪被害にあった方を捕まえたのは被害者女性ではなく、しゃしゃり出てきた無関係の男で、その場で捕まえたのではなく、人混みの中を追いかけて、しばらく進んでから捕まえたという敬意があります。

人違いでしょう。

町田痴漢冤罪事件

痴漢にあっている女性を助けようとした男性が捕まった痴漢冤罪事件です。詳細は動画をご覧下さい…

決して人を助けるのが悪いとは言いません。ですが、人に親切にするのを戸惑うようにさせる内容です。この世には神はいない…

まとめ

  • 痴漢冤罪の被害にあっても女性に損害賠償をさせる事は難しい。理不尽な話だけど難しい。
  • 刑事裁判で無罪になった場合、刑事補償法にもとづき、冤罪被害者には国から金銭的な補償がなされる。